あんぎゃあがごはん!

雑多なことを記事にします。

【今最高に熱い!】MTG Builderを使ってみよう!【MtG Builder!すごい!本当にすごいんだ!】

最近とあるスマホアプリが頭角を現してきましたので紹介させてください。

MTG Builderの広告の件で誘導されてきた方、およびこのアプリの広告が嫌いな方はこの記事内の下記リンクを直接ご覧いただけるとよろしいかと思います。

https://momijiya-kaede.hatenablog.com/entry/2020/01/16/022219?_ga=2.149531766.136356219.1580852585-235138741.1580852585#価格


【記事更新履歴】

※2020/2/5 : 微修正。

※2020/1/24 : MTG Builder 1.1.6のリリースに伴う微修正を入れました。

※2020/1/21 : MTG Builder 1.1.5のリリースに伴う微修正を入れました。



デッキのプロトタイプ作成、どうしてる?

みなさんはMtGのデッキを新しく組む時、どのような方法でプロトタイプを作っていますか?
スマホやWebサイトは活用していますか?
それともプロキシを手書きで作って行うアナログ派?

私の場合はおおむねこんなやり方をしています。

1)スマホやPCで最初のデッキリストを作る

2)スマホやPCで一人回しor対戦しながらざっくり調整

3)実際にカードにして実戦投入しながらさらに調整

1)は授業中や仕事中にこっそり書いたメモかもしれません。他の人のデッキをコピーして使ってみたいときもあるでしょう。

2)はデッキの一人回しや擬似対戦。初期手札の傾向やマリガン基準、初動から数ターンのシミュレーション、というのは誰もが行なうでしょう。

でもこの手順は実際のカードだと思いついた時にその場でやりたくなっても無理。電車の中やバスの待ち合わせなど隙間時間があったとしても家に帰るまでおあずけです。 なのでスマホタブレットでのデッキ作成やシミュレーションができる、ということはこういう時とても便利なのです。

そして私の場合、1)や2)にはDecked BuilderとCockatriceを使っています。(Mac用ARENAはよ出せや!ゴルァ!!!)

https://hrurr.diarynote.jp/201909131453214323/

Decked BuilderとCockatriceをiCloud上で.dec形式ファイルを介して連携させるとその便利さは際立ちます。 練習できるデッキがいつでもどこでも自分の手元にあるのですから。(蛇足にて補足)

上記のDecked BuilderとCockatriceの組み合わせは最高とは言えないまでも最善の回答でした。

・・・これまでは。


出会いはTwitterのフォロー通知

2019年11月18日のこと。 突然私の弱小Twitterアカウント(@Kaedeya)に見知らぬ方(MTG Builderさん(@BuilderMtG))からのフォロー通知がありました。 f:id:Momijiya-kaede:20200113191821p:plain 誰それ?

ほんの数ツイートしかしていない出来立てのアカウント。30人に満たないフォロワー。

でもそんな事より目を引いたのがこれ。 f:id:Momijiya-kaede:20200113191518p:plain おぉ!なんと!! iPhoneAndroid向けのMtGアプリを作っていると書いてある!!

早速ダウンロード。

※ダウンロードはこちらから

Android: https://play.google.com/store/apps/details?id=com.SASAQ.MTGBuilder

iPhone; https://apps.apple.com/jp/app/mtg-builder/id1486535102

※MTGBuilderの中の人へのTwitterフォローはこちらから。 https://twitter.com/BuilderMtg

twitter.com

おお、これはスマホ向けデッキ作成ツールじゃないか!!私の大好物!

何より「日本語対応」という破壊力抜群のセールスポイント。あまりに嬉しくて踊りそうになりました。

いままで同様のアプリといくつ付き合い、いくつ振られてきたことか。

これはもしかして!


その名は・・・「MTG Builder」!!

なんじゃそりゃ?という方もいるかもしれません。 中にはiMtGやDecked Builderなら使ったことあるよ、という方もいるでしょう。

MTG Builderは簡単にいうとこんなアプリ(Ver1.1.6現在)です。

スマホ用のMtG非公式アプリである。

・日本語をはじめ多くの言語表示に対応している。

・カードの検索ができる。日本語での検索にも対応している。

スマホデッキリストが作れる。

スマホでデッキの一人回しができる。

デッキリストをARENAや.dec、デッキシートなどその他様々な形式で出力できる。

中の人とTwitterで日本語の会話が通じる。

むむ!と思った方もいるかもしれません。

そうなんです!!

スマホMtGアプリで日本語検索&表示対応のモノがついにリリースされたのです!!

スクリーンショット

f:id:Momijiya-kaede:20200114160932p:plain:w150 f:id:Momijiya-kaede:20200114160935p:plain:w150 f:id:Momijiya-kaede:20200114112342p:plain:w150 f:id:Momijiya-kaede:20200114112400p:plain:w150 f:id:Momijiya-kaede:20200114151106p:plain:w150 f:id:Momijiya-kaede:20200115053905p:plain:w150 f:id:Momijiya-kaede:20200115053909p:plain:w150 f:id:Momijiya-kaede:20200114161348p:plain:w150

f:id:Momijiya-kaede:20200115060546p:plain:w320

もうスクリーンショットを見ただけでワクワクしてきませんか? 私が初めてダウンロードしたのは11月18日の1.0.6。 最初は「また●●アプリかよ!」と思うほどの代物でした。

でもその後1月20日までのわずか2か月で6回ものバージョンアップを経、トップレベルのアプリと比肩するまでになってきました。バージョンアップのたびにその規模の大きさや対応の早さに驚くとともに「これはみんなに紹介して使ってもらわねば!」という気持ちに駆られました。

その後も1ヶ月で数回という猛スピードでバージョンが上がっています。 この記事も更新が追いつかない勢いです。

もうワクワクが止まりません!!


機能比較

ではさっそく同様のアプリと機能比較(※個人の感想です)してみましょう。

評価の土俵は「デッキのプロトタイピング」という点に絞ります

比較対象はDecked Builder(有料版)とTopdeckedMTG。いずれもAppStoreで高評価を得ているデッキ作成&一人回し機能つきアプリです。それ以外?スルーしちゃっていいです。

※その他のアプリは多々ありますがこの記事ではご退場いただいています。

DeckForger;カード検索が遅くて使い物にならないまま1年放置されてます。

iMtg:更新が止まっていてまともに動作しません。

μMagic;AppStoreから消えています。

機能比較一覧:

機能 MTG Builder Decked Builder TopDecked MtG
表示 日本語・英語ほか計10言語 英語のみ 英語のみ
検索 日本語・英語対応・フォームへの直接入力不可 英語のみ。 英語のみ。
検索条件 カード名・ルールテキスト・競技フォーマット・セット・カラー・コスト・タイプ・レアリティ・パワー・タフネス カード名・セット・カラー・生成マナ・タイプ・レアリティ・コスト・パワー・タフネス、コレクションカード カード名検索のみだがほぼリアルタイムの検索
並替え 最新セット順・(NEW!)名前順・コスト順 コスト順、名前順、色順 名前順のみ
競技形式 スタン・パイオニア・モダン・レガシー・パウパー・ヴィンテージのいずれかに強制分類。 制限なし(分類なし) 制限なし(分類なし)
入力 手入力・ (NEW!) クリップボードからのコピペ(ARENA・.decなど) 手入力、iCloudからの.decファイル読み込み 手入力・クリップボードからのインポートを推奨
保存 端末保存のみ 端末、iCloudへの保存対応 運営サーバに保存(アカウント作成が必要)
出力 ARENAや.decなど各種形式のリストを共有機能で出力 iCloudへ.dec形式ファイル書き出し ARENA形式を共有機能で出力
入出力特記 デッキリスト一覧画像出力、Twitter連携、デッキ登録シート作成 iCloud経由でiPad版やMac版とのシームレス連携 デッキ登録シート印刷 、4枚制限やSB15枚制限を破る場合警告を表示
分析 デッキ作成画面およびデッキリスト画面に統合。タイプ別枚数・マナコスト分布 別画面。マナコスト分布・タイプ別枚数 別画面。色別分布
一人回し アイコン形式とリスト形式の2モードで操作ボタンによる領域移動。トークン生成機能あり。 リスト形式の領域移動操作。スワイプ操作のサクサク感が気持ち良い テーブルトップタイプのUI。モード切り替えが煩雑
その他 カードコレクション機能 カードコレクション機能、サイトと連携でニュースやデッキリスト、カード相場、大会情報を検索可能。(日本の大会も検索可能)
サポート AppStore、Twitter(@BuilderMTG)、他。日本語サポートあり AppStore、Twitter(@DeckedBuilder)他 Appstore、Twitter(@TopDeckedMTG、他
価格 無料(広告あり) 約¥400の買い切り 月間課金約¥500
総評 日本語最高!。入出力があと一歩。UIが荒削り 老舗の安定感。 悪くないが使用料が高すぎる。

表示言語:

日本語対応が欲しいなら一択。MTGBuilderしかありません

カード検索機能・検索条件・並替え:

最も使う部分なので評価に妥協は禁物です。

MTGBuilederはフォームへの直接入力ができなかったりといったワンアクションの多さがストレスになっています。MTGBuilderはまた競技形式対応の検索条件を持っています。後述しますがスタンダードなど「上のフォーマットを主戦場にする」なら最適でしょう。並べ替え機能はもう一工夫が欲しいところ。「ラノワール」で検索するとラノワールのエルフやラノワールの荒原などが入り乱れて出てきて目的のカードにたどり着くのに一苦労です。(→ver 1.1.6で並べ替えにもきっちり対応してきました。スクロールしないと条件設定できないのが難ですがそのうちUI見直しが入るでしょう)

DeckedBuilderの検索機能は必要十分で秀逸です。さすが老舗。

TopdeckedMTGはカード名検索のみ。しかし検索条件やエキスパンションごとの絵柄を管理しないためか検索が最も速くリアルタイム検索を実現しています。検索後エキスパンションごとの価格や絵柄を閲覧できますが特定カード画像はデッキリストに反映されません。

競技形式への対応:

MTGBuilderは競技形式への対応があり、検索できるカードの範囲が違ったりデッキの保管場所が変わってきたりします。これは主戦場にしている形式によってサポートの有無が嬉しかったり嬉しくなかったりします。スタンしかやってないのにカード検索でエターナルのカードが検索されても嬉しくありません。 一方でEDH、あるいはミドルスクールや銀枠などを含むカジュアルフォーマットを主戦場にしている人にはデッキリストを保管する場所に困ることになります。(ここには出てきませんがDeck ForgerはEDH対応で統率者をデッキリストに登録することが可能ですし、フォーマットにCasualを選ぶことも可能です。)

デッキ入力機能:

DeckedBuilderやTopdeckedMTGは手入力以外のデッキリストのインポート手段を持っています。なのでベースのリストがあるなら一から入力する必要がありません。PC連携やコピペなどを使いこなせばプロトタイプ入力のストレスが少なくてすみます。手入力しか持たないMTGBuilderでEDHやバベルを入力するとかゾッとします。(→MTG Builder ver.1.1.5でデッキのコピペ入力に対応しました。目下のところARENA形式と.decがサポートされていますがMO形式のサポートが今ひとつなので活用できていません)できればコピペ対応やiCloud連携でデッキを一から入力を避けたいところです。

(NEW!)MTGBuilder 1.1.6は新機能としてMTGBuilderの内だけの世界とはいえ1つ1つのカードを絵違いカードで組めるようになっています。デッキ出力では反映されませんがこだわりたい人はとことんこだわれます。

デッキ出力機能:

MTGBuilderのローカル保存のみというのは不安要素しかありませんが共有機能でデッキリストのエクスポートができる点が救い。あとデッキリスト一覧出力は非常に嬉しい機能。Twitter映えもしSNS発信に最も向いているでしょう。

DeckedBuilderは「iCloud対応」の一言で片付けていますがデッキ保管庫として最も信頼性がありますしこれ以上言うことはありません。

Topdecked MTGデッキリストの運営サーバ保存なのでスマホをうっかり壊しても平気ですが運営死んだらどーすんねん、という不安が残ります。

デッキ分析

MTGBuilderのデッキ作成機能と統合された分析機能は非常に強力です。なぜこのようなUIがこれまで有名どころに実装されてこなかったのか不思議なくらいです。

DeckedBuilderはコスト分析と価格分析で若干おとなしめ。

TopdeckedMTGは色分析が可能なのでマルチカラーのデッキを作ったりする場合頼りにする人もいるかもしれません。

一人回し:

最も好みが分かれるところです。 MTGBuilderはDecked Builderに似てますがボタンによる領域移動という形式をとっています。また、Wishボードや複数のオブジェクト選択に対応している唯一の選択肢です。アイコン形式とリスト形式の表示機能を持っているので好みに応じてUIが選べます。

DeckedBuilderはリスト形式でスワイプ対応なのでサクサク感が気持ちいいです。ただし追放領域やWishボードにアクセスできないのでそれらが必要なデッキに対応できません。(※なお、手札からライブラリ下への移動ができないと思ってたのですが中の人に聞いたところ二本指のスワイプでできますので占術も可能です。)

Topdecked MTGはテーブルトップタイプのUIを持っています。ただモード切り替えが煩雑で見た目のキャッチーさに反して操作性はよくありません。(μMagicの方がまだマシでした)

その他機能

この記事ではあまり興味がありませんのでスルー。

サポート

いずれもAppstoreやTwitterでのサポートを受けられますが日本語で手厚いサポートが受けられるのはMTGBuilderのみです。

価格:

本題(デッキのプロトタイピング)から離れるので割愛してもいいのですが、「MtGのファンコンテンツ」としてのMTGBuilderを理解するためほんの少しだけ触れておきたいと思います。

MTG BuilderのVer1.1.4から導入された広告は若干の議論を呼ぶでしょう。広告つきアプリには「広告ウゼぇ」「課金してやるから広告はずせ」というレビューがつきものです。

しかしそういう方々はMTG Builderがスマホアプリであるのと同時に「MtGのファンコンテンツ」としての側面を持つことを理解しなければなりません。

ちょっとデリケートな話なので↓を読んでいただきましょう。 company.wizards.com

肝心の部分はここ。

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ファンコンテンツ・ポリシーはファンコンテンツが「スポンサー契約や広告収入、寄付で利益を得ること」は認めていますが、それ自体が金銭の支払いを要求することを禁止しています。そう。MTG Builderの中の人はそれに従って「無料(広告付き)」でリリースされているのです。

「ぇ…?あれ??Decked BuilderとかTopdeckedMTGとかiMtGって課金要求してくるんだけど...???」

それはつまり……あまり深入りすると私が闇の組織にBANNされかねないということです。以上ここまで。(子供じゃないんだ、察しろ。)

故に、私は今回の広告導入をMtGのファンコンテンツとして真っ当なものとして受け止めることができています。

ただでさえスマホアプリ公開にはお金がかかるのです(iOSで¥11,800/年、Androidデベロッパー登録時に¥2800かかります。アンドロだけでなくiOS版をリリースされているということは、中の人が私たちが考える以上の金食い虫を養ってくれているのだ、ということを知るべきでしょう)。 私はMTG Builderの中の人にやる気が続くくらいの利益は得てもらいたいと思っています。でないと私がまたアプリ難民になって路頭に迷います。

画面をバナーで占有するのは嫌な人もいるでしょう。なので別の収益方法を見出せれば良いのですが....そうだ!晴れる屋さん!!中の人を囲い込んでスポンサー契約 しませんか!? カード検索結果なんかが商品ページへのリンクになってればPV上がるだろうし彼のスポンサー収益が本格的になれば不格好で無粋なものが表示されるバナー広告もなくなるかもしれません。さらにユーザはデッキやカードの価値をMTG Builderから調べられるかも...もう最高!!yだえぇっふじこ!!!(ry


MTG Builder!すごい!本当にすごいんだ!

MTG Builderが初めてリリースされた2019年の11月(たった2ヶ月前です)、正直これは使い物になりませんでした。(AppStoreにもダウンロードが遅いという2019年11月のレビュー記事が残っています。)しかし、それは過去のことです。

そのアプリはたった2か月でDeckedBuilderと比較できるくらいまで急成長しました。それだけ 中の人がすごい

また、デッキ入力→テスト→デッキリスト出力 というデッキのプロトタイピングができるスマホMTGアプリが現在いくつあるでしょう。 AppstoreやGoogleplayを「MTG」で検索してもライフカウンターアプリやカード検索アプリは山のように出てきますがデッキの一人回しにまで踏み込んだアプリはそうそう出てきません。一人回しできるスマホアプリはそれだけですごい のです。

なにより私たち日本人にとっては 日本語をフルサポートする初めてのスマホ用デッキ作成アプリ であることを忘れてはいけません。そう、この点で 私たち日本人にとってMTGBuilderは革命的にすごいのです!!

わたしはデッキの一人回しが実装されたときMTGBuilderを推しにしよう!」と決めました。


今、MTG Builderを使おう!声を届けよう!!

今後、日本の多くのMtGプレイヤーがこのアプリのことを知ることになるでしょう。それほどポテンシャルの高いスマホアプリなのは間違いありません。

一方、まだ出たばかりのアプリなので荒削りなのは否めません。Decked Bulderに比べればUIは全然洗練されてませんし、ひどい言い方をすればβテストレベルの機能だってあります。でもそれを変えていけるのは中の人の頑張りと同時にユーザの声でもあります。

より多くの声を中の人に届ければ改善も進むでしょうし、改善されればユーザも増え(=中の人の収益もよくなり)、良い循環が廻り始めます。 また幸いにもリリースされてまもないアプリなのでユーザのリクエストが通りやすいというのも見逃すべきではありません(←ゲスの極み)。自分のリクエストが通った時の嬉しさたるや。推しで良かった! と思えること間違いなしです。

私もすでにいくつもの実装をおねだりしましたが中の人はそれらの多くに応えてくれています。

他人の作ったコンテンツに注文をつけることをためらう人もいるかもしれません。 でも同人誌や音楽データとちがってアプリはその版が全てではありません。アプリは成長し続けることができるコンテンツです。逆に声がなければ成長し続けることができないという一面も持っているのでユーザの声は重要なリソースなのです。

個人的には(論理性があるなら)悪口も声の一つとして捉えられなければIT屋さんは務まらないと思ってます。

そうです! 今、MTG Builderを使って中の人を応援しましょう! 自分のリクエストの声を中の人に届けましょう!!

(そして自分の思い通りの環境を手に入れるのだ!!←())


蛇足

それでもDecked Builderを使い続けるのはなぜか

MTGBuilderが私の推しであることは間違いありません。 が、現在の私にとってスマホ用デッキ作成アプリは 「やっぱりDecked Builderが最高に勝手がいい」 のは事実です。

その理由はMacにARENAがない、というところに端を発するのですが MacOSXでできるデッキシミュレータの選択肢が事実上Cockatriceしかないから です。そして スマホ⇔PCの双方向のデッキファイル交換を「ほぼ」シームレスに実現できるのもCockatrice & Decked Builderの組み合わせしかありません

MTGBuilderは強力ですがデッキのコピペ入力やiCloudファイル入出力にまだ対応していません

有機能でスマホ(MTG Builder)→PC(CockatriceやARENA)という連携はできますがPC→スマホの連携は未実装です。 ということは 現在の私的デッキプロトタイピング手順 に乗らない。 MTGBuilderにも間も無く実装されるであろう機能だと思っています。 でもそれが実装、安定するまではきっとDecked Builderも使い続けるでしょう。

現在の私的デッキプロトタイピング手順

上記が何を言ってるのかわかんねーぞ、という方も多いと思います。 でも私の現在のデッキプロトタイピングの手順をご紹介すればわかってもらえると思うのでこちらも併せて記事にしてみます。 使うのはCockatrice & Decked Builder。 今回はベースとなるデッキをインターネットから拾ってくることにします。

1.ベースとなるデッキを拾ってくる。

今回はベースとなるデッキを下記サイトから拾ってきます。 https://www.tcdecks.net/search.php どんなデッキでも構いませんがせっかくなのでSECRET LAIRで手に入れたBitterblossomを使うモダンデッキを見つけてみましょう。 f:id:Momijiya-kaede:20200113175917p:plain 見つけてきたデッキを適当な形式(ここではMTGO)でダウンロードします。

MTGO形式のダウンロードは.txt形式で行われますのでテキストエディットで開いて中身を確認します。 f:id:Momijiya-kaede:20200113175940p:plain

2.PC上でCockatriceのデッキエディタにコピペする。

f:id:Momijiya-kaede:20200113180400p:plain

Cockatriceの良いところはゼロから手入力せずともベースがあれば簡単にデッキリストを機能させられること。 先ほどのダウンロードで出来上がったテキストファイルを「全て選択」→「コピー」したらCockatriceのデッキエディタメニューで新しいデッキをつくり、「クリップボードからデッキを開く」するとあっという間にデッキリストが出来上がります。 f:id:Momijiya-kaede:20200113175951p:plain もちろんダウンロードしたファイルを適当なフォルダに移動させて「デッキエディタ」メニュー→「デッキを開く」しても構いません。

3.デッキをiCloudのDecked Builderフォルダに拡張子.decで保存する。

通常Cockatriceではデッキ保存用に専用のフォルダがあります。 「デッキエディター」→「名前をつけて保存」するとデフォルトでこの専用フォルダが表示されます。 しかしDecked BuilderでiCloudをお使いの方はご存知の通り、デッキをiCloudに保存するとiCloud Driveの中にDeckedBuilderというフォルダが出来上がっています。そのフォルダを見つけたらそのフォルダの中に拡張子を.decにして保存しましょう。

f:id:Momijiya-kaede:20200113175956p:plain

4.スマホ上のDeckedBuilderから開く。

Decked BuilderのManage DecksメニューからiCloud Filesを開きま.....

はい。例がよくなかったようですw

Brazen Borrowerがうまく読み込めませんでした。

f:id:Momijiya-kaede:20200114110934p:plain:w200 f:id:Momijiya-kaede:20200114110928p:plain:w200

Cockatriceの認識するカード名は「Brazen Borrower」なのですがDeckedBuilderは「Brazen Borrower // Petty Theft」になっているのが原因です。

f:id:Momijiya-kaede:20200114110633p:plain

こういうアプリごとの認識できるカード名の非互換は、分割カードや出来事カードによくあることなので割り切りましょう。手動でカードを検索し追加することでフォローしてやります。

f:id:Momijiya-kaede:20200114110931p:plain:w200

Wisdoms Guildのデッキ翻訳機も愚直すぎてひどいと感じることが多々あります。ARENA形式を翻訳させた時の《X》のあつかいは本当にひどるぎる。 f:id:Momijiya-kaede:20200115112310p:plain

5.一人回し。

ぐるぐると。ここは省略。

家でやるときはCockatriceで、外ならDecked Builderで。

6.Cockatriceで対戦させてみる。

ある程度自分仕様にデッキリストが固まったところでファイルををDecked BuilderからCockatriceに戻してやります。 ここでもDecked Builderの「Brazen Borrower // Petty Theft」はちゃんと読み込んでくれません。カードタイプがUnknownにカテゴリされてしまいますので手で直してやりましょう。

f:id:Momijiya-kaede:20200115112757p:plain:w200

Decked Builderが保存する.decファイルはカードのエキスパンションを特定するためかいろんなコメントがついています。でもCockatriceではそれらは全て無視されます。こういうのは割り切りが肝心。(この意味でもMTGBuilderの.cod(Cockatrice)形式の出力には期待できます。)

そうしてデッキリストが自分の思い通りのリストになったらCockatriceで適当な対戦相手を見つけて実戦投入してみます。

7.プロトタイプの完成。

あとはデッキリストを紙ベースにするだけ。足りないものを買い足すなりトレードで手に入れましょう。

そうそう。Cockatriceはいくつかのオンラインサービスとの連携でデッキシートを作成したり、デッキ分析したり、ビジュアルなデッキリストを作成できます。

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f:id:Momijiya-kaede:20200115120439p:plain:w250 f:id:Momijiya-kaede:20200115120535p:plain:w250 f:id:Momijiya-kaede:20200115120627p:plain:w250 f:id:Momijiya-kaede:20200115120701p:plain:w250

ほんとうにそれでいいのか? 疑問に思った時にぜひご活用あれ。


最後に

下手な長文にお付き合い頂きありがとうございました。 MTG Builderがますます発展し、流行り、そしてこれ以外の選択肢を駆逐してくれる ことを願ってやみません。

以上。

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