あんぎゃあがごはん!

雑多なことを記事にします。

(ꐦ°᷄д°᷅) はぁ?このタイミングで風邪とかアホか⁉︎ 〜最悪のタイミングで(新型コロナ陰性の)風邪を発症した。〜

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目次:

最悪のタイミングで(新型コロナ陰性の)風邪を発症した。

先日2020/4/16(木)、新型コロナによる緊急事態宣言(2020/4/8)から約1週間後という最悪のタイミングで(新型コロナ陰性の)風邪を発症しました。

結果として、友人には多大な心配をかけ、家族には余計な心配と外出禁止(自粛ではない)という不便を強い、近隣の医療機関・保健所にも不要のご心配をおかけし・手間を取らせ・貴重な防護服や医療用マスクなどを消費させてしまいました。

幸いにも自分は「その時点で新型コロナウイルスは陰性」だったわけですが、今このタイミングで新型コロナでなくとも風邪をもらうことがどれほどリスキーで厄介で面倒なことであるかをみなさんに知ってもらいたいとおもいます。

また『今このタイミングで高熱や気管支系に影響を伴う風邪は絶対もらうな』ではあるものの、うっかりもらってしまったものは仕方ありません。発症したときの自分なりの立ち回りについてメモにしておこうと思います。


経緯

活動範囲

主夫のため活動範囲は狭いのですが感染経路は不明です。遡って2週間以内はご近所への買い物・ひと気を避けた川沿いの散歩・保育園への送り向かい・お迎え帰りがけの公園のみ。記憶を遡っても風邪をもらう箇所は限られていますが「まさかそこ??」という場面しか思い当たりません。最後に公共交通機関を利用したのは4/1。東久留米-池袋を西武線をつかって通院していますがそれ以外の利用履歴は全くなし。

発症

天気が良い(気圧上昇傾向)のに頭痛・関節痛がしたので検温すると7:00 37.2℃。念のため記録。体温の上昇と症状が悪化を感じて昼食前に検温したら38.5℃。判定、黒。

期間中の症状概要

  • 最高38.9℃の発熱(カロナール服用中)
  • 喉の腫れ・痛み
  • 頭痛(※)
  • 全身の筋肉痛・関節痛・だるさ
  • 少量の鼻水
  • 期間通しても両手で数えられるくらいの咳。

※一応自分の場合は頭痛持ち(気圧下降による気候性頭痛、微熱時の頭痛、偏頭痛など)で37.2℃程度の微熱でひどい頭痛を発症する体質です。

経過詳細

日付 天気 気圧傾向 時刻 体温(℃) 症状 対応
4/16(木) 上昇 7:00 37.2 頭痛、関節痛、だるさ
12:30 38.5 同じ カロナール100mg
15:00 38.5 同じ ・LINEx厚労省のアンケート回答
・病院に相談→保健所に連絡してOKもらってから来い。
・保健所コロナ窓口→コロナ窓口電話なかなか繋がらず。夕方に折り返しとのこと。
・妻に保育園お迎えと篭城用買い出しを要請。
17:00 38.9 同じ カロナール200mg
・家中を発狂モードでアルコール除菌
18:00 38.8 頭痛、関節痛、だるさ、リンパ痛み ・保健所から連絡。病院行って良いとの許可。ただしすでに病院は受付終了時間。
20:00 37.1 同じ ・ここ数日間で接触のあった友人に発熱の事実のみ報告。
4/17(金) やや下降 7:00 37.9 頭痛、関節痛、だるさ カロナール100mg
8:00 38.0 同じ
10:00 37.0 頭痛、関節痛、だるさ、喉痛い ・近所の病院に相談。体調の説明。→「午後にしか担当が来ないので午後まで返事待て。
12:00 37.0 同じ ・病院から返事。「担当は来たが医者がいないので明日再連絡しろ
16:00 37.6 同じ
17:00 38.5 同じ カロナール100mg
18:00 38.7 同じ
19:00 37.7 頭痛、関節痛、だるさ、目が乾く、寒気
4/18(土) 大下降 4:00 37.5 頭痛、筋肉痛、喉痛、鼻水
7:00 37.0 同じ カロナール100mg
9:00 37.5 同じ 病院に連絡。体調説明。→「13:30に来い」
12:00 37.6 同じ
13:30 37.2 同じ 通院。別入り口から通されSkypeで問診。PCR検査。外出禁止・公共交通機関使用禁止発効。
17:00 37.0 同じ
4/19(日) 上昇 7:00 36.5 頭痛、筋肉痛、喉痛 妻・子供とも外出禁止。おうちでテレビ・双六。
12:00 36.7 同じ
22:00 36.6 同じ
4/20(月) 大下降 8:00 36.5 頭痛、筋肉痛、喉痛 妻・子供とも外出禁止。おうちで双六など。
保育園へは「休ませる」とのみ伝える。
13:10 ? 同じ 病院から連絡「PCR検査の結果、陰性です」
外出禁止解除・外出自粛(食料品の買い出しへ!)
21:30 36.5 同じ 接触の報告のあった友人へ「コロナ陰性」を報告。
以下略


知っておくとよいこと

  1. 発熱で医者にかかりたい場合、医者にいきなり赴くことはやめましょう。必ず病院に電話相談してから。うっかりそのまま医者に赴いて自分がコロナだとその病院が閉鎖されてしまうことがあります。自分の場合だと発症から医者にかかるまで3日もかかってますがそれくらい「発熱を伴う症状」は医者にとって過敏にならざるを得ない状況です。勤め人なら1日でも焦ることもあるかもしれないが数日は待たされて当たり前。ボールをさっさと医者や保健所に投げて落ち着いて順番を待ちましょう

  2. 過去にカロナール(解熱剤)を処方されたことがあって手持ちがあれば今は捨てずにキープしておこう。鎮痛剤にも解熱剤にもなるし、コロナでの副作用もないとされています。医者にいつ見てもらえるかなんて本当にわかりません。その間の発熱は本当に(メンタル的にも)辛いです。(イブプロフェンロキソニンが云々は情報が錯綜してるのでノーコメント。)

  3. コロナが疑われる症状だと病院は電話相談でも途端に塩対応になることがあります。また感染症があからさまに疑わしい場合外来を断られる事もあります。その場合保健所に連絡して医者を紹介してもらいましょう。病院が塩だからといって逆切れはしないこと。みんな医療を守るために必死だし疲弊してます。

  4. 感染症の疑いがある場合、病院へ公共交通機関を使って行くことは出来ません。徒歩、チャリ、自家用車とかの手段がとれなければ…ゴメン。分からないので保健所か電話の#7119に聞いて。(たまたま自分は歩いていけるところに病院があっただけです。)

  5. コロナのPCR検査を受けたら結果が出るまで自宅待機が求められます。平たく言えば外出自粛じゃなくドクターストップによる外出禁止。うっかり陽性だとその後から外出の機会を完全に失うので予め心の準備を。

  6. 先日のニュースではPCR検査は結果が出るまで現在2〜4稼働日と言われています(自分の場合は2稼働日3日の48時間)。PCR検査を受ける前に外出禁止に備えた備蓄をしておこう。

  7. 常用している処方については診察を受けた病院が代行手配してくれるはずです。発症したら、無理に医者に駆け込んで薬の買い溜めをしないようにしましょう。それよりもほかの医者に感染させて医療機関を閉鎖に追い込んだときのこと考えてください。

  8. 保健所、あるいは病院の指示にはかならず従いましょう。


発症したらやっておくとよいこと

  1. 熱や喉の痛みを感じたらその時点からこまめに体温・体調の記録をつけよう。病院受診の時にもっていくと問診が捗る。もちろん医者はそのウイルスまみれの紙を持つことなどしないだろうが。

  2. LINEx厚労省の公式で情報を報告すると同時に最新情報を集めよう。相談窓口、対応などがわかりやすくまとめられている。

  3. アルコールや次亜塩素酸水で、触れたところを徹底除菌(除ウイルス)。ドアノブ、水栓、壁、布団など。次亜塩素酸水はアルコールよりも若干手に入りやすい模様。

  4. 近々に接触のあった人物に発症の事実のみ伝えるPCR検査を受けてもこの時点では混乱させるだけなのでコロナかどうか判るまで口外しない。判ったら陰性でも陽性でもそのことを伝える。(接触した人物は「コロナを発症した人物との接触履歴がある」ことになる)

  5. 同居家族がいるなら「PCR検査結果待ち期間の外出禁止」に備えて結果が出るまでの数日間の篭城に必要な食料品の買い出しをお願いしておこう。(もちろんすでに家族も感染している前提でマスクをつけてもらうことを忘れずに)

  6. コロナが本気で疑わしい場合、最悪数時間で急激に悪化することを考慮したほうがいい。PCR検査結果が出るなり症状悪化するまでの僅かな時間で「遺書を準備」するなり家族のためにやり残したことをやっておこう。え?と思うかもだけど志村けんは3/17の発症後たった13日、2週間もしない間に逝去されている。

最後に

今、医療機関は非常にピリピリしています。ただの(コロナ陰性の)風邪ですらこの騒ぎになります。

うっかり風邪をもらったら(コロナだろうがそうでなかろうが)少なくともこれくらいの騒ぎになると覚悟してすくなくとも自分だけは落ち着いて行動しましょう。

私のようなことにならぬよう、風邪をひかないよう、また風邪を移さないよう一人一人が心がけたいものです。


※追記:PCR検査について

(2020/4/30追記) f:id:Momijiya-kaede:20200430133155j:plain

先日、楽天PCR検査キットを販売するとかしないとかという話が話題になりましたが、私の個人の感想としては「自分じゃこんなのできるわけがない。少なくとも個人でこれができたら相当痛みに麻痺してるか超のつくドMかのどちらか!」です。

上図のような特大綿棒を鼻から喉奥まで挿入し、図のように喉奥が凹むくらいの強さで押し当ててグリグリグリグリ‼️と10秒近く回して検体を取ります。麻酔なしの虫歯治療みたいな衝撃と痛みが小脳あたりを直撃します。

そこのあなた。自分でできる気、します?ちゃんとただしく検体がとれるまで自分でグリグリ拷問できます??

私は無理です。正しく検体取れる自信ゼロです。悪いことは言いません、正しい結果を得るためにもちゃんとした手順を踏んで専門の機関で正しくやってもらいましょう。

そうはいっても保健所がやってくれないんだ!という場合、保健所に発熱外来のある病院を紹介してもらいましょう。

発熱外来として病院に連絡すれば検査できる病院では(できない病院もありますが)ちゃんと準備してくれます。(時間がかかることもありますが。)

自分の場合、コロナである可能性の基準(4日以上の37.5度以上の発熱+せきやからだのだるさ)全部は満たしていなかったのですが病院は検査してくれました。病院だって必死です。コロナの可能性がある患者を無防備な装備で検診したりしませんし、準備してから対応してくれます。

【MtG】5000円以下構築に挑戦してみよう。

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目次:

  • 目次:
  • 5000円以下構築とは
  • 5000円構築のルール
    • ★参考:オリジナルルール
  • 5000円構築の魅力
    • ①資金的なハードルが低い
    • ②埋もれていた強カードを使うことができる
    • ③メタがはっきりしていないので様々なデッキが作れる。
  • 構築のハードル
    • ①カードのトリム平均価格を把握するのが困難
    • ②カードプールも禁止カードも広大
    • ③ルールが極端にキツい
    • ④人力構築がツラい
  • ソリューション(解決策)
  • 構築のコツ。
    • 構築の金額配分
    • カード1枚あたり単価の目安
    • カードの目利き
    • メタ分析
  • 構築の例
    • 取り上げるデッキについて
    • 下調べ
    • 仮組み
    • 価格分析-1:Magic Factoryへのアップロード
    • 価格分析-2:Excelへのコピー。
    • 価格分析-3:Excelの式挿入
    • デッキ調整
    • 仕上げ
  • 最後に

5000円以下構築とは

5000円以下構築(以下5000円構築)とは、Magic the Gatheringの非公式なローカルフォーマットで、簡単にいうと「5000円以下でデッキを構築して遊ぼう」というものです。主に関東の真珠亭さん(Twitter:@shinjutei_MTG)の開催されているプレイ会(真珠亭例会)などで遊ばれています。

そんな安価カードのデッキなんてクソ紙束しかできないでしょ、とか思っていると大間違い。ナメてかかるとカードプールの広さもあって埋もれていた思わぬ強力カードが暴れまわり、認識を改めざるを得なくなります。

最近Twitterで #MTG初心者 等のタグで10000円構築が話題になったこともありました。でもこれは「初心者でも5000円で十分組める!遊べる!拡張すればもっと強くなる!」というヌルいコンセプトではなく「5000円を超えたら失格な。それ以下で組んで出直してこい」というコンセプト。

正直、初心者にはお勧めできそうにないストイックなフォーマットです。


5000円構築のルール

現在真珠亭さん https://twitter.com/shinjutei_MTG の定例会で行われている5000円構築のルールを勝手にざっくりまとめてみました。

  1. メイン60枚以上とサイドボード(0枚でも可)合わせて、Wizdom Guildトリム平均価格合計5000円以下で構築する。ただし基本土地(冠雪、荒地含む)は無料として計算してよい。
  2. 現行の構築フォーマット(スタンダード、パイオニア、モダン、レガシー、ヴィンテージ、パウパー)のいずれかで禁止/制限になっているカードは使用不可。
  3. プレインズウォーカー使用不可。
  4. 競技形式の場合、当日あるいは指定期間で5000円を超えていたデッキは失格。

★参考:オリジナルルール

ちなみにオリジナルルールは下記のようなものです。(なおオリジナルルールのサイトはまもなく閉鎖の予定ですので許可をいただいて魚拓として引用させていただきました。)

https://s.maho.jp/homepage/3da5d3c029f3c9c7/6

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現在の遊び方との相違点は禁止カードの範囲。現行公式構築フォーマットでの禁止カードを禁止する、というポリシーからイオニアでの禁止カードが追加されています。

この記事では扱いませんが、派生ルールとして過去に禁止/制限を食らったことのあるカードは一律禁止する、というものもあるようです。


5000円構築の魅力

①資金的なハードルが低い

正直パウパーでも強いとされるデッキは10000円を超えるデッキがザラにありますがこっちはレアリティに関係なく「全部で5000円を超えちゃダメ」です。

お財布に優しい、というか優しすぎます。

そんなルールでデッキを組め、というのですからそれなりに失敗もあるのですが、スタンダードで高額カード満載のデッキを作って失敗した、というよりはよっぽどマシです。

②埋もれていた強カードを使うことができる

ショップのストレージに置かれている「昔は強かったよね」なカードが弱くなったかと言うとそうでもありません。強かったカードは今でもそれ相応に強いのです。再版や上位互換のために需要が無くなっただけ。

限定構築の魅力を知る人ならそういう隠れたカードを見つけてくるルールは大いに興味をそそられることでしょう。

③メタがはっきりしていないので様々なデッキが作れる。

メタのはっきりしているフォーマットならそのメタに従って(あるいは先人の強いデッキをコピーして)組めばいいだけですがメタがはっきりしていない場合、やりたいことをやってみるのが一番です。

好きなことができるフォーマットはやっぱり楽しい!!


構築のハードル

上記のように魅力的な遊び方ではあるのですが、実際に構築しはじめるとかなり難易度の高い構築であることが判ります。決して「初心者むけのヌルい」ルールではありません。

①カードのトリム平均価格を把握するのが困難

Wisdoms Guildのトリム平均といっても毎日変化するものなので把握しきれません。

昔の安レアやコモンカードが高騰していたりその逆もあったりで安定した安い値段のカードを見つけるのは大変です。

②カードプールも禁止カードも広大

エターナルフォーマットのカードプールなので、コスパのおかしくなっている低額カードはゴロゴロしていそうなのですがそれらを把握するのがまず大変です。加えて禁止カードの幅も広く、思わぬところで禁止カードに引っかかりデッキ構築を諦めざるを得ないことがあります。

渦巻く知識(ヴィンテ制限)や思案・定業・煮えたぎる歌(モダン禁止)、目くらまし・トーラックへの讃歌・アーカムの天測儀(パウパー)などが禁止に引っかかっていますので構築を諦めたデッキもあります。

③ルールが極端にキツい

後述しますが目安として基本土地を除くメインデッキを実質4000円程度でデッキを組むことになります。エターナルフォーマットのカードプールなので様々なカードが候補にできますがスタンダードならカスレアとグレイブヤード行きのコモン・アンコモンカードだけでデッキを組めと言っているようなものです。

ストイックさの次元が違います。正直、これに精通してる人たちの本気具合が怖いくらいです。

④人力構築がツラい

刻々と変わる自分のデッキ価格を把握し続けるのは困難です。正直なところ人力だけで構築するのは困難でPCあるいはスマホタブレットを使っていない人はかなり辛いと思います。

逆に持っていてもどうやったら組めるのか分からなくて諦めてしまう人も多いと思います。

脳内でほぼ構築完結できるファナティック達(褒め言葉)がいるらしいですがそんな方はここから先を読む必要はないです。

続きを読む

【MtG】Cockatriceを使ってみよう。〜導入編〜

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Mac版MTGArenaの未リリース。〜コロナウイルスで退屈なんじゃぁっ!!〜

MTG Arenaが2019年8月19日に「この冬」「Mac版Arenaの導入予定」を発表していたが、2020年3月3日現在Epic Game Storeに未だにMac版が出てこない。

mtg-jp.com

今冬、私たちはEpic Gamesと提携し、PC版「Epic Gamesストア」にMTGアリーナを導入いたします。そしてその後間もなく、MacMTGアリーナを導入予定です。

正座待機してたのに未だにプラットフォームWindowsしかないやんけ!!

もう3月。日本じゃ春だよ!!春!!!

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そうこうしてるうちに日本ではコロナウイルスの蔓延で2020年3月2日から全国の多くの小中学校がお休み。トレカショップもイベントはほとんどが自粛とMtG界隈がお通夜なムードになってしまった。(雀荘が推奨されない場所指定になってるのにトレカショップのプレイスペースがOKとなるはずもなく)

Windowsユーザならこの際Arenaに手を出してオンライン対戦を楽しむこともできるだろうがマイノリティのMacユーザにはそんなものはない。

でもマジックができなくて退屈するのは耐えきれない!

MTG ArenaやMTG Onlineがなくてもマジックでみんなと繋がってたいんだよ!!(*)

*ただし、香川県民と一部秋田県の未成年者は条例制定時期も迫ってるのでゲームは1日1時間・・・というのが冗談で終わって欲しい。

そんな人の気持ちを多少紛らわせてくれるアプリがある。

Cockatriceだ。

ちなみにWindowsMacLinuxで稼働する。

Mac用の記事の体裁を取ってはいるがWindowsの人にも使ってみて欲しい。

Cockatriceって何?

Cocoatriceとは簡単に言えば下記のようなアプリ。要はMtGのシミュレータ。

  1. Magic the Gatheringの非公式PC向け(Windows/Mac/Linux)アプリ。(*)
  2. オープンソフトで完全に無料。
  3. カードの検索、デッキの構築ができる。
  4. デッキの一人回しができる。
  5. オンライン対戦ができる。多人数戦もできる。ゲームの観戦もできる。
  6. MTGArenaとは違い多くの動作は自動化されていない。ほとんどの行動は手動で行う。
  7. メニュー表示など多くの画面表示は日本語で表示することができる。
  8. ラクルは英語のみ。日本語には対応していない。
  9. MWS(Magic Work Station)やApprenticeやApprentice32などは既に更新が停止して久しいが未だ更新が続けられている。

カード検索・デッキ構築画面

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オンライン対戦・観戦画面

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なんでこんなものを使うかというと...ArenaやMTGOでは敷居の高いエターナルやその他変テコフォーマットを、MacWindowsをはじめとするPC環境で手軽に楽しみたいからだ。

あとMacだとPC向けデッキ構築サポートツールとしてこれ以外の選択肢がほぼないから。

*MtGWikiの該当ページは概ねCockatriceに否定的な立場をとっている。Wisdom Guild系のサイト(Wisdom Guild/MtGWiki/Magic Factory)は未だMWS応援の立場のようなのでしかたあるまい。(Magic FactoryもMWSのみのサポートで、MTGOはおろかMTGAのサポートすらポンコツなのはいただけない。)

http://mtgwiki.com/wiki/Cockatrice

Cockatriceの導入(インストール)

私の自宅はMacのため、Windowsへの導入は古い記事になるが下記を参照されたい。

https://w.atwiki.jp/cockatrice_mtg/pages/14.html

どうせアプリのインストール方法などインストーラーに任せてOKやAgree、Installを押していくだけだ。

ダウンロードアドレス(Mac/Win共通)

Cockatriceは現在GitHubで管理されている。Cockatrice.deではなくなっているので注意。

https://github.com/Cockatrice/Cockatrice

上記リンクを開くと下記のような画面が表示される。

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画面をスクロールさせていくと…。↓図の赤丸のところにDownloadがあるのでクリック。

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Downloadが表示されるけれど基本的にはLatest stable release(最新の安定版)をクリックすることを勧める。

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…いや、結局同じリリース情報画面に飛ばされちゃうんだけど。

なお、Latest Release〜-betaと書いてあるものはすっ飛ばして一つ古くても安定バージョンをダウンロードしよう。

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安定版のタイトル(青字部分)をクリックするとようやくダウンロード画面に辿り着ける。

…ふう、ここまで長かった。 (ちなみにもっと手っ取り早いダウンロードページもあるけどOS不整合になるのでそっちの紹介はヤメた)

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さらに一番下までスクロールさせると。。

ようやくダウンロードファイルへののリンクに辿り着ける。

この中から自分の OSに合ったインストーラファイルをダウンロードしよう。 (Macの場合、MojaveかSierraかは地味に見えて実は結構違うので注意。Winの場合も理由があれば32bit版をダウンロードすることになるかもしれない。)

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ダウンロードしたらインストーラをダブルクリックしてインストール。

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Macの場合、ライセンスにAgree(同意)すると、アプリケーションフォルダに各アプリをコピーするだけのいつものタイプのインストーラが起動する。

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ただし、個人的にはApplicationフォルダ直下ではなくApplication直下にフォルダを作ってその中に各アプリをコピーすることをお勧めしたい。

というのは、Cockatriceだけで3つのアプリがある上、各アプリの名前がてんでまちまちの為、アプリケーションフォルダ内で他のアプリと混じって分からなくなってしまうから。(dbconverter.appの名前などは特に悪質だ)

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細かい設定

本体のインストールはこれで終わりなんだけど実はまだまだやることがいっぱいある。

Oracle.appからのDBのインポート-1:カードデータ

Oracle.appを立ち上げてカードデータをインポートする。

言語は日本語(Japanese)にしても英語のデータしかインポートされないうえ、日本語化は遅々として進んでいないので多分英語にしておく方がいい。

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このあとOracle.appがデスクトップフォルダやリマインダーなどにアクセスを求めるがこれはOKしておいて欲しい。(データベースの自動アップデートのため)

最後に「保存」するが、フォルダはデフォルトフォルダのままで良い。

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Oracle.appからのDBのインポート-2:トークンデータ

これはContinueしてDoneするだけ。簡単。

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Cockatrice.appの設定-1:起動。

さあ立ち上げてみよう!

Congratulation(おめでとう)メッセージが表示されて・・・あれ?左のカードペインに何も表示されない???

→どうやら最初の1回目はインポートしたカードデータが表示されない不具合がある模様。

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気にせず終了(Cockatriceメニュー→Quit Cockatrice)してもう一度立ち上げ直しすると無事表示された。

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ついでにデータベースのアップデートメッセージも出ているのでYesをクリックしてデータベースをアップデートしておこう。

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Cockatrice.appの設定-2:日本語表示

英語でも使えなくはないし英語にしとけばよかった!(*)と思う時もあるのだけど日本語表示のやり方。

Cockatriceメニュー→Preference...→General→Language→日本語(Japanese)するだけ。

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*Cockatriceで初めての間は操作が分からずにオンライン対戦(多くは外国人だ)で相手にチャットでどうやってこの呪文解決すればいい?(how can i resolve Hymn?など) と聞くことが多い。当然のことながら相手は英語で該当メニューや操作を答えてくれるので自分が日本語だと???となることがある。おおよその機能が把握できたら英語に戻した方が良いかもしれない。

Cockatrice.appの設定:その他

その他やっておくと良いであろう設定。

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  1. Cockatrice→設定→全般→画像キャッシュサイズ。

    あまりにドライブがギリギリの場合はやっておいた方がいいかも。

  2. Cockatrice→設定→全般→デッキフォルダの設定。

    デフォルトのままだと非常にわかりにくい場所にデッキフォルダが作られてしまう。

    /Users/[ユーザ名]/Library/Application Support/Cockatrice/Cockatrice/decks

    普通こんなところ見ない。

    デッキファイルだけでもわかりやすいフォルダにしておきたい。

    書類フォルダの中にMTGdecksというフォルダを作ってそこを参照させたり、iCloudドライブ(WindowsならOneDriveなど)にしておくといいだろう(*)。

*なお、iPhoneAndroidでDecked Builderを使っている人はクラウドドライブのDecked Builderフォルダを参照するようにしておくと凄まじく便利、とだけ言っておく。

      ☆ チン     

       ☆ チン  〃  ∧_∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

        ヽ ___\(\・∀・) < MTGBuilderのクラウド共有実装まだ~?

            \_/⊂ ⊂_ )   \_____________

       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|

      | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |

      |  愛媛みかん |/

  1. カードデータベース→セットを管理...

    エターナルや銀枠に手を出さないなら膨大なデータベースはかえって邪魔になる。

    不要なセットは表示されないようにしておこう。

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以上今日はここまで。

その他の情報

◆オフィシャル

cockatrice.github.io

※こちらからの直接ダウンロードはOSを誤認識する可能性があるのでお勧めしません。

◆オフィシャルWiki:英語が平気ならこっちの方が良い。

github.com

◆Cockatrice@Wiki(日本語):情報がかなり古いけどどうにかなる程度だと思う。

w.atwiki.jp

◆オンライン対戦に備えて押さえておきたい最低限のチャット用語

mtgwiki.com

スマホアプリとの連携について

【今最高に熱い!】MTG Builderを使ってみよう!【MtG Builder!すごい!本当にすごいんだ!】 - あんぎゃあがごはん!〜はるぅららの不定期日記〜

Atomでカーソルの置かれている文字の文字コードを表示したい。

文書で使っている文字コードをチェックする用ができたのでメモ。

↓で使っている文字コードをチェックしたい。 縦書きにするとなんだか変になるそうな。 f:id:Momijiya-kaede:20200218122850p:plain

charcode-display package for Atom というパッケージが使えそう。 atom.io

Atom→環境設定→インストールでこのプラグインを見つけてインストール。 f:id:Momijiya-kaede:20200218122635p:plain

Unicode:2500(横罫線)だとわかる。 f:id:Momijiya-kaede:20200218123428p:plain

ステータスバーにカーソルを当てると文字コード吹き出しもポップアップ。 f:id:Momijiya-kaede:20200218194040p:plain

だからそういう文章を書きたいときはunicode:2015(ダッシュ)使ってください! という案件でした。

アンティークメダイヨン(メダリオン)のオーバーホールをしてみた。

Twitterで呟いていたことをまとめてみました。

https://mobile.twitter.com/kaedeya/status/1217704411545255937

前置き

西洋アンティークはお好きですか?

嫁さんは西洋アンティークと呼ばれるものが大好きだ。

自宅も玄関ドア、家具、ソファ、調度品など割といたるところにアンティーク品を使っている。あげく納戸にはいくつもの未開封ダンボールが積み上がっている。古い家でもないのに何があのか本人すら把握できていない。

一方、自分には半分以上は ボロ古物 にしか見えない。

扱いはデリケートで面倒だし実用品としての性能は旧式だし換えの部品は手に入らない。そして値段が高い。なんでも鑑定団によく出てくる骨董品蒐集癖のあるおじいちゃんがいる家族の気持ちなど本当によく分かる。

しかし嫁さんが眺めて楽しむだけならともかく自宅の実用家具にアンティークがある。ということは 否応なしに自分もそのボロ古物に付き合う ということなのだ。(技術屋さん向けに言うならRAMS(信頼性・可用性・保守性・安全性)全部ポンコツなものを家の中心に置いて面倒みろ、と言うのと同じ)

アンティークに付き合うということは。

骨董の種類にもよるが家具のような実用品の場合、ほとんどの場合そいつはオンボロ家具だ。

長く付き合うにはそれなりのリペアやメンテナンスをしてやらねばならない。

テレビなんかで、ヨーロッパの家庭で古いものを大事に使っていて「これはひいおばあちゃんが使ってた机なのよ」なんてのはテレビでよく見かける。しかしあれはそれなりにメンテナンスできるものをちゃんとメンテナンスして使っているいるからそんなことができるのだ。日本に輸出されちゃうような()な西洋アンティーク家具なんて普通に使ってると数年持たないものだってザラ(実際それに悩まされている)。

なので我が家ではアンティーク家具を自分でメンテナンスする機会も(嫌だけど)発生する。そしてそれらは必ずと言っていいほど何らかのメンテナンスやカスタムを経ているものばかりだ。

↓は以前、我が家で塗り直した家具なのだけど塗る前に天板のペイントをひっぺがしたらこの通り。なんかやたらとパンキーなステッカーや模様が出てきてびっくりした。つまりオーナーは自分たちの前に数人いてオリジナル白→パンキーなブルー→白→アイボリーと塗り直してたことになる。自分たちのグレーでなんと5回目。

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西洋家具はメンテやカスタムしてなんぼ。

西洋アンティーク家具をよく見るとメンテナンスしやすい無垢材のものが多い。そして何度塗り直したのかわからないくらい塗り重ねているものもよく見かける。そのくせ見えないところは塗装をサボってたり、あからさまに素人工作の入ってるものもある。棚板が全部バラバラの材料とかカスタムした痕跡のねじ穴なんかもザラ。

そして嫁さんとボロ家具と付き合ううちに解ってきたことがある。

  1. アンティークはしょせん中古品なのである程度のメンテナンススキルが必要。
  2. 高価に見えるもの(そう、そいつは高価に見えるだけだ)でも容赦無くカスタムしても良い。

素人工作だろうと自分で直しちゃうのは「あり」。

そして自分仕様にカスタムするのも「あり」。

そうして使えるものを自分にとって最高の状態を保って使い続けていくうちに生き残ったモノだけがアンティークになっていく。

日本人は子供の頃から「大事にしようね、もったいないから壊したり汚しちゃダメよ」と散々言われ続けてきたせいだろう。元の状態を大事にしようとするオリジナル至上主義の人が多い。自分でカスタムペイントやリペアしようという頭が足りない。せいぜい100円ショップのつっかい棒で棚板を増やしたり補修シールを貼っている程度。

家具に傷がついた、子供が落書きした、引き出しが壊れた、そんな理由でもう使えなくなってしまう、価値がなくなってしまうと思っちゃう。 けどそもそも誰かに売るわけじゃないのだ。ならカスタムしたって素人工作でリペアしたっていいじゃない。

自分がオーナーの間は自分だけが気持ちいい状態で使ってやるのが一番だ。

もったいないって言葉を勘違いしている。


本題:メダリオンをオーバーホールしてみた。

嫁さんからの依頼

「おねがいがある。これ、直せる?」

「?」

メダイヨン。中の布地の交換とガラスドーム内側にカビが生えてるのどうにかしたい。」

現物確認。

「自分で直せないの?」「あたしのスキルじゃ無理」

「このドームガラスって取り返しつかないくらい重要?」「ドームは代わりが手に入る」

「中身は?」「見えにくいけどサルヴァトーレ・マルキの銘入り彫刻。x万円くらいで買った。似たのが出回ってるのみたから多分いくつかは量産されてる。」

「万一ででも壊れたら怖いやつやんw。工賃ただじゃ無理。」「うん」

「やったことないし補修材料使い回しできないから材料費も嫁持ちな」「うん」

「できることしかやらないから基本素人工作だけどOK?」「うん」

「できるかどうか見てから判断するから封印の針金と封印紙は破るよ」「うん」

「中身見て無理ってわかったらそこで作業やめるよ」「うん」

正直、値段はどうでも良い。

それがワンオフの銘入り彫刻で万一壊れたら作者は存命しないから代えがきかない代物だということ。なので値段はプライスレス。つまり∞円と同義だ。

しかもこいつが脆弱性MAXのメシャム石(海泡石)でできてるのを自分は知っている。

今風に言えばファンドなんかの石粉粘土で作られた美少女フィギュアのワンオフ原型みたいなもん。型抜き量産する技術がない時代(19世紀)の代物なので量産手段は同様見本から手彫りというもう嫌な色の汗しか出ない代物だ。保身に走りたくもなる。

リクエストまとめ

  1. ガラスドームの汚れ取りと磨き上げ
  2. 土台の布地張り替え

  3. 工作は私に一任。材料費支給。


1日目。まずは見てみよう。話はそれからだ。

見積もり。

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封印は紙と針金。

封印紙に遠慮なくカッターを入れペンチで針金をゆっくり曲げる。

土台を引っこ抜いた。ガポ。

とれた。

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確かにSalvatore Marchesのサインが入ってる。

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他の彫刻でも見たことがある。本物だ。

怖さ倍増

が、そうこうしてると

バキッ!!

メダイヨンを吊り下げるためについてたハンガー部分が、割れた

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木はパキパキに朽ちてモロくなってるしネジは錆びて腐ってる。

正直にいうしか。

「折れちゃった。多分使い続けてても折れたと思うけど。どうしよう?他の木で作ろうか?」「いらない。」

いや、身内でなきゃこんなこと言えん。

ガチでよそ様の依頼品でなくてよかった。。。

さらに像を留めてるであろう四角ナットをペンチでゴリゴリと回す。

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封印紙がパリパリと剥がれるが気にしないことに。

とれた。

茶色の布はもともとえんじ色だったことが判明。いくつかのオーナーを経てるはずなのに前のオーナーは気にしなかったのかそれとも直そうという気がなかったのか。

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足りない材料を考える。

とりあえず布、封印紙が要る。

封印の針金は破損しても多分虫ピンみたいな釘で代用できるだろう。

封印紙は売ってなさそうだし何がいいかわからない。嫁になんか考えてもらって支給してもらおう。

糊や接着剤は自宅にあるのを使えばいい。100円ショップで売ってた木工用ボンド万能ボンド瞬間接着剤があるからそれでどうにか。

どうせ見えないところに使うのだ。

補修用の塗料はウレタンニスが残ってるからそれを使おう。

ドームの黒い部分の細かい傷隠しは無理に顔料系のペンキを使うとかえって目立つ。油性の染料系がいい。そうだ。マッキー

うん。どうにかなる気がする

布は専門外なので聞く。

布はビロードだっけベルベットだっけ?そんな感じの光沢と滑らかな手触りの布地。そもそもどこの店で扱ってるかすらわからないし、実際の質感がわからないまま買う勇気はないので通販は無理。

一番近所のユザワ屋ひばりヶ丘店に電話するとベルベットはないけどハイミロンという布地ならあるという。

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とりあえず現物を見る限りよさげ。

ついでに検索。

staffblog.okadaya.co.jp

多分ばっちり。宝飾品店なんかで使われてるなら蛍光灯の紫外線くらいには耐えてくれそうだ。写真に写ってる似た布地の別珍は紫外線焼けして色が変わってたので少なくともこっちよりはマシ。洗濯できないのはどうでも良い。どうせ封印してしまうのだ。

どーにかなるんじゃね?

見積もり回答。

嫁さんに電話で返事。

「できそう。やってみるよ。

布地は多少余分目に買ってそのままの勢いで工事突入することに。

土台工事。

土台に新聞紙を押し込んで1次型紙を作り広告紙で2次型紙を作ったら早速ハイミロン布地をカット。

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元々の布地はガッチリと糊付けされてて取れなさそうだしかといって土台を作り直すのは 面倒 なのでこの布地の上に100円ショップの両面テープ、木工用ボンド、布にも使える万能ボンドのハイブリッドで糊付けすることに。

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フチが残ってるのは後で折り曲げてやるため。カットがギザギザになってるのはカッターナイフで切っちゃったから。普通に裁断ハサミで切ればよかった。(というか勝手にOLFAのサークルカッター買って経費に上乗せしとけばよかった。。)

今日はここまで。


2日目。素人工作!

先日の接着剤が乾いたので万能ボンドで布のフチを折り曲げ接着。

クランプが手元にないので適当なクッキーの空き缶を乗せて接着部分を固定。

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乾いたところでハサミで余分なフチをカット。

仮組み。

さっそく仮組み。

布に熱した釘で穴をあけ、彫刻像の固定穴を開けます。(化繊なので熱で一発で溶けた)

ちな彫刻を固定していた2箇所は片側はネジ、片側はヤワヤワの木製ピン。像を外すときに木製と気づかずにペンチで握ったらピンを壊したのでサイズの合う竹串をカットして代用。

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仮組みして色味を確認。

うん、悪くない。

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ここで嫁さん

「あと中の彫刻がドームにぶつかってるのが怖かったんだけど(過去完了形)。」

えっ!?聞いてないよ!!!


3日目。テイク1〜失敗。

土台のゲタ作成

脆い石の彫刻とガラスドームがぶつかってるのは確かに怖い。なので土台とドームの間にゲタを履かせることにする。かといって早々都合よく専用材料があるわけじゃないのでその辺の木材を適当にカットして接着剤で貼り付けちゃえ。

というわけで木、木、木、柔らかくて細くて、、、、あったw

コンビニの割り箸

適当に黒のマーカーで染めてカットしたらドーム側に接着。(ご覧の通り表側からはほぼ見えない。)

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そして、嫁さんが都合の良いタイミングで封印用の額装テープを買ってきたのでそれをカットして貼り貼り。

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封印して完成!!・・・いや失敗。

隠し釘を折り曲げてドームに打ちつけて封印完了!

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と思ったら釘を打ち付けた振動で中の埃やカケラが飛び散ってホコリがドームガラス に多数見える。

残念!やり直し!!

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改めて封印テープを剥がすとそれほど粘着力があるわけでもないのに封印テープに大量の封印紙やら木屑が付いてきた。

これはアカン。

年数が経ちすぎて元々の封印紙も土台も樹脂や糊が飛んでパリパリに朽ちている。

対策。

  1. 元々の封印紙はあきらめて削り落とす。
  2. 土台側は意味ありげなシールが貼ってあり面白いのでできる限りそのまま。
  3. ニスや瞬着を染み込ませて樹脂を補給し表面強度を上げる。
  4. 夕方にやったのでドームの曇りやホコリが見えてなかった。明るいうちにやろう。

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4日目。テイク2

再度ワイヤブラシ

ニス塗りが決定したので今度は元の封印紙を徹底的に剥がす。ワイヤブラシでゴシゴシ。塗膜も多少剥がれるけど裏面。飾れば見えなくなるので問題ないことにする。

多少色が剥がれたからといってペンキの再塗装はしない。相性の悪い塗料を上塗りすると下の塗膜を侵食して汚くなる可能性がある。リスクは取れない。

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前のオーナーについて。

さて。ワイヤブラシをかけたらドーム下部の封印紙の下から多数のドリル痕が出てきた。

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これから推察できるのはこのメダリオンもオリジナルのままじゃなくオーナーを転々としながら何回かのカスタムを受けてきたということ。

おそらく下図のような聖水盤をつけてた時期があるってことだ。

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多分このメダリオンのオーナーはうちの嫁さんまでに数人いて何回かのカスタマイズを受けている。

  1. オリジナルの楕円のまま使ってた。
  2. 楕円のままだと物足りないのでハンガーと聖水盤をくっつけた。
  3. 聖水盤が壊れたので取払ってオーバーホールして黒い紙で封印した。
  4. そのまま使い続けたら土台の布地が焼けたりしてカッコ悪くなったので手放した。
  5. うちの嫁さんが手に入れ、自分がハンガーを取払って布地の張り直ししてる。←イマココ。

そう。

このメダリオン像はこうやって生き続けてきたのだ。

ニス塗り。

土台側。割れのできてる部分には瞬着を流しこみ、さらに表面をニスで塗り固めてこれ以上l埃や木屑が落ちてこないようにしてやる。

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ドーム側には背面全体とドーム内壁面全部に。

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土台は昔のリペア痕が面白いので額装テープを貼る部分以外はそのまま塗らずにおくことにする。

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アルコール清掃。

ニスが乾燥したらガラスドームの清掃。

今度は日光のある明るいうちに念入りにネチネチと隅々まで。使えるものなら何でも使うので子供の使い古した歯ブラシや爪楊枝、キッチンペーパーを使いながらアルコールで曇りをとってやります。

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うん。いい感じ。

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再度封印。今度こそ。

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仕上げのレタッチ。

磨き上げたらドームの黒い部分の傷がやっぱり目立ってきたのでマッキー(黒)でレタッチ

うん。いい感じ。

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実際に飾ってみます。

うん!完璧!!完成!!!

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ちょうど嫁さんがお出かけから帰ってきたのでそのまま検品してもらって納品!!

完成です!!

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最後に

この記事はあくまで自分のものだからできる素人工作です。

なのでプロの方がどのようにやってるか(推測はできますが)全く知りません。

でも素人でもここまでできるよ、ということが伝われば幸いです。

↓⭐️をクリックしていただけると励みになります。

言い訳とMarkdown覚書。

DiaryNote MY!!

これまでDiaryNoteというBLOGサービスを使ってたのだけど最近Twitterの手軽さに負けてそっちばかり使ってた。

でもTwitterにグダグダと書き物をしたためているうちにちょっとづつ長文で書きたいことがでてきた。Twitterの文字数制限じゃ書ききれない。

BLOGを再開したくなった。

しかしBLOGを再開しようと思ったらDiaryNoteがかなり陳腐化していることに気づいた。 なにしろ中の人がかなり放置してるっぽい。アクセス解析は日付別カウンター以外まともに動作してないし、サービスが止まったままの機能もある。

どうしたものか。

いっそ乗り換えてみるか。

DiaryNoteのひみつ日記とか好きなシステムなんだけどな。。

なぜはてな

DiaryNoteからBLOGを乗り換えるにあたっていくつかの条件をつけることにした。

  • 無料サービスがある
  • 図が自由な配置で入れられる
  • HTMLを書かなくても表組ができる。(←どうしてもHTMLに馴染めないらしい。)

図の配置問題でFacebookとDiaryNoteが脱落。

さらに表組が問題。図形として入れたらその後のメンテが大変。

となるとMarkdown記法が使えるブログしかない。

この時点で、最近MtGの記事が散見されるnoteが脱落。え?いいのか?

hatena、Quita、Wordpressしかのこらない。

さらにWordpressは有料、Quitaは技術系情報専門ポータル。

hatenaしか残らなかった。

Markdownって、そこ要る?

だって便利じゃん。

というかこれのおかげでアウトラインプロセッサ使う必要感じなくなった。今のところ、個人的一番快適な文書作成環境。

多分今時の論文や技術文書はこれで作られてるのも多いんじゃないだろうか。

Markdown記法については探せばいくらでも良記事が出てくるので割愛。

表の列幅が言うこと聞いてくれないのはMarkdownの仕様なので仕方ないけど簡単なテキストで表組できるのはエラい。

TyporaというMarkdownエディタ。

typora.io

TyporaはMarkdown対応のエディタの中でモード切り替えの必要がないおそらく唯一のMarkdownエディタ。 なんかまだバギーな感じだし、さらに言えば中華製のクローズドソースなのでいつ使えなくなるかもわからんけどメインにこれを使ってみてる。

次点でAtom

atom.io

コア部分はGitHubの中の人が作ってるらしいので一応Markdownに標準で対応。(といってもGitHubとか使ったことないけど) いっぱいプラグインをいれないとダメだけど逆にたくさん入れればTyporaに近いくらいのことはできる模様。(さすがにプレビューを直接いじるのは無理だけど)

プログラムをガシガシ書くわけじゃないのでSublime Textである必要もなく。

今この辺りを試行錯誤中。

とりあえずメモ。

検索かけて見つけたプラグイン

japanese-menu

メニューバーとコンテキストメニュー、設定画面を日本語化します。 https://atom.io/packages/japanese-menu

linter-markdown

Lint markdown on the fly, using remark-lint https://atom.io/packages/linter-markdown

markdown-scroll-sync

Auto-scroll markdown-preview tab to match markdown source https://atom.io/packages/markdown-scroll-sync

document-outline

Show a hierarchical outline of a text document https://atom.io/packages/document-outline

highlight-line

Highlights the current line in the editor https://atom.io/packages/highlight-line

minimap

A preview of the full source code. https://atom.io/packages/minimap

show-ideographic-space

Show ideographic space (known as 全角スペース) https://atom.io/packages/show-ideographic-space

というわけではてなを使ってみてるけど。

なんか孤独感があるなw

SNS的要素がDiarynoteに比べると皆無に近いので寂しくなったらまた移転先を見つけるのみ。

↓よろしければ⭐️を押していただけると元気が出ます。

【今最高に熱い!】MTG Builderを使ってみよう!【MtG Builder!すごい!本当にすごいんだ!】

最近とあるスマホアプリが頭角を現してきましたので紹介させてください。

MTG Builderの広告の件で誘導されてきた方、およびこのアプリの広告が嫌いな方はこの記事内の下記リンクを直接ご覧いただけるとよろしいかと思います。

https://momijiya-kaede.hatenablog.com/entry/2020/01/16/022219?_ga=2.149531766.136356219.1580852585-235138741.1580852585#価格


【記事更新履歴】

※2020/2/5 : 微修正。

※2020/1/24 : MTG Builder 1.1.6のリリースに伴う微修正を入れました。

※2020/1/21 : MTG Builder 1.1.5のリリースに伴う微修正を入れました。



デッキのプロトタイプ作成、どうしてる?

みなさんはMtGのデッキを新しく組む時、どのような方法でプロトタイプを作っていますか?
スマホやWebサイトは活用していますか?
それともプロキシを手書きで作って行うアナログ派?

私の場合はおおむねこんなやり方をしています。

1)スマホやPCで最初のデッキリストを作る

2)スマホやPCで一人回しor対戦しながらざっくり調整

3)実際にカードにして実戦投入しながらさらに調整

1)は授業中や仕事中にこっそり書いたメモかもしれません。他の人のデッキをコピーして使ってみたいときもあるでしょう。

2)はデッキの一人回しや擬似対戦。初期手札の傾向やマリガン基準、初動から数ターンのシミュレーション、というのは誰もが行なうでしょう。

でもこの手順は実際のカードだと思いついた時にその場でやりたくなっても無理。電車の中やバスの待ち合わせなど隙間時間があったとしても家に帰るまでおあずけです。 なのでスマホタブレットでのデッキ作成やシミュレーションができる、ということはこういう時とても便利なのです。

そして私の場合、1)や2)にはDecked BuilderとCockatriceを使っています。(Mac用ARENAはよ出せや!ゴルァ!!!)

https://hrurr.diarynote.jp/201909131453214323/

Decked BuilderとCockatriceをiCloud上で.dec形式ファイルを介して連携させるとその便利さは際立ちます。 練習できるデッキがいつでもどこでも自分の手元にあるのですから。(蛇足にて補足)

上記のDecked BuilderとCockatriceの組み合わせは最高とは言えないまでも最善の回答でした。

・・・これまでは。


出会いはTwitterのフォロー通知

2019年11月18日のこと。 突然私の弱小Twitterアカウント(@Kaedeya)に見知らぬ方(MTG Builderさん(@BuilderMtG))からのフォロー通知がありました。 f:id:Momijiya-kaede:20200113191821p:plain 誰それ?

ほんの数ツイートしかしていない出来立てのアカウント。30人に満たないフォロワー。

でもそんな事より目を引いたのがこれ。 f:id:Momijiya-kaede:20200113191518p:plain おぉ!なんと!! iPhoneAndroid向けのMtGアプリを作っていると書いてある!!

早速ダウンロード。

※ダウンロードはこちらから

Android: https://play.google.com/store/apps/details?id=com.SASAQ.MTGBuilder

iPhone; https://apps.apple.com/jp/app/mtg-builder/id1486535102

※MTGBuilderの中の人へのTwitterフォローはこちらから。 https://twitter.com/BuilderMtg

twitter.com

おお、これはスマホ向けデッキ作成ツールじゃないか!!私の大好物!

何より「日本語対応」という破壊力抜群のセールスポイント。あまりに嬉しくて踊りそうになりました。

いままで同様のアプリといくつ付き合い、いくつ振られてきたことか。

これはもしかして!


その名は・・・「MTG Builder」!!

なんじゃそりゃ?という方もいるかもしれません。 中にはiMtGやDecked Builderなら使ったことあるよ、という方もいるでしょう。

MTG Builderは簡単にいうとこんなアプリ(Ver1.1.6現在)です。

スマホ用のMtG非公式アプリである。

・日本語をはじめ多くの言語表示に対応している。

・カードの検索ができる。日本語での検索にも対応している。

スマホデッキリストが作れる。

スマホでデッキの一人回しができる。

デッキリストをARENAや.dec、デッキシートなどその他様々な形式で出力できる。

中の人とTwitterで日本語の会話が通じる。

むむ!と思った方もいるかもしれません。

そうなんです!!

スマホMtGアプリで日本語検索&表示対応のモノがついにリリースされたのです!!

スクリーンショット

f:id:Momijiya-kaede:20200114160932p:plain:w150 f:id:Momijiya-kaede:20200114160935p:plain:w150 f:id:Momijiya-kaede:20200114112342p:plain:w150 f:id:Momijiya-kaede:20200114112400p:plain:w150 f:id:Momijiya-kaede:20200114151106p:plain:w150 f:id:Momijiya-kaede:20200115053905p:plain:w150 f:id:Momijiya-kaede:20200115053909p:plain:w150 f:id:Momijiya-kaede:20200114161348p:plain:w150

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もうスクリーンショットを見ただけでワクワクしてきませんか? 私が初めてダウンロードしたのは11月18日の1.0.6。 最初は「また●●アプリかよ!」と思うほどの代物でした。

でもその後1月20日までのわずか2か月で6回ものバージョンアップを経、トップレベルのアプリと比肩するまでになってきました。バージョンアップのたびにその規模の大きさや対応の早さに驚くとともに「これはみんなに紹介して使ってもらわねば!」という気持ちに駆られました。

その後も1ヶ月で数回という猛スピードでバージョンが上がっています。 この記事も更新が追いつかない勢いです。

もうワクワクが止まりません!!


機能比較

ではさっそく同様のアプリと機能比較(※個人の感想です)してみましょう。

評価の土俵は「デッキのプロトタイピング」という点に絞ります

比較対象はDecked Builder(有料版)とTopdeckedMTG。いずれもAppStoreで高評価を得ているデッキ作成&一人回し機能つきアプリです。それ以外?スルーしちゃっていいです。

※その他のアプリは多々ありますがこの記事ではご退場いただいています。

DeckForger;カード検索が遅くて使い物にならないまま1年放置されてます。

iMtg:更新が止まっていてまともに動作しません。

μMagic;AppStoreから消えています。

機能比較一覧:

機能 MTG Builder Decked Builder TopDecked MtG
表示 日本語・英語ほか計10言語 英語のみ 英語のみ
検索 日本語・英語対応・フォームへの直接入力不可 英語のみ。 英語のみ。
検索条件 カード名・ルールテキスト・競技フォーマット・セット・カラー・コスト・タイプ・レアリティ・パワー・タフネス カード名・セット・カラー・生成マナ・タイプ・レアリティ・コスト・パワー・タフネス、コレクションカード カード名検索のみだがほぼリアルタイムの検索
並替え 最新セット順・(NEW!)名前順・コスト順 コスト順、名前順、色順 名前順のみ
競技形式 スタン・パイオニア・モダン・レガシー・パウパー・ヴィンテージのいずれかに強制分類。 制限なし(分類なし) 制限なし(分類なし)
入力 手入力・ (NEW!) クリップボードからのコピペ(ARENA・.decなど) 手入力、iCloudからの.decファイル読み込み 手入力・クリップボードからのインポートを推奨
保存 端末保存のみ 端末、iCloudへの保存対応 運営サーバに保存(アカウント作成が必要)
出力 ARENAや.decなど各種形式のリストを共有機能で出力 iCloudへ.dec形式ファイル書き出し ARENA形式を共有機能で出力
入出力特記 デッキリスト一覧画像出力、Twitter連携、デッキ登録シート作成 iCloud経由でiPad版やMac版とのシームレス連携 デッキ登録シート印刷 、4枚制限やSB15枚制限を破る場合警告を表示
分析 デッキ作成画面およびデッキリスト画面に統合。タイプ別枚数・マナコスト分布 別画面。マナコスト分布・タイプ別枚数 別画面。色別分布
一人回し アイコン形式とリスト形式の2モードで操作ボタンによる領域移動。トークン生成機能あり。 リスト形式の領域移動操作。スワイプ操作のサクサク感が気持ち良い テーブルトップタイプのUI。モード切り替えが煩雑
その他 カードコレクション機能 カードコレクション機能、サイトと連携でニュースやデッキリスト、カード相場、大会情報を検索可能。(日本の大会も検索可能)
サポート AppStore、Twitter(@BuilderMTG)、他。日本語サポートあり AppStore、Twitter(@DeckedBuilder)他 Appstore、Twitter(@TopDeckedMTG、他
価格 無料(広告あり) 約¥400の買い切り 月間課金約¥500
総評 日本語最高!。入出力があと一歩。UIが荒削り 老舗の安定感。 悪くないが使用料が高すぎる。

表示言語:

日本語対応が欲しいなら一択。MTGBuilderしかありません

カード検索機能・検索条件・並替え:

最も使う部分なので評価に妥協は禁物です。

MTGBuilederはフォームへの直接入力ができなかったりといったワンアクションの多さがストレスになっています。MTGBuilderはまた競技形式対応の検索条件を持っています。後述しますがスタンダードなど「上のフォーマットを主戦場にする」なら最適でしょう。並べ替え機能はもう一工夫が欲しいところ。「ラノワール」で検索するとラノワールのエルフやラノワールの荒原などが入り乱れて出てきて目的のカードにたどり着くのに一苦労です。(→ver 1.1.6で並べ替えにもきっちり対応してきました。スクロールしないと条件設定できないのが難ですがそのうちUI見直しが入るでしょう)

DeckedBuilderの検索機能は必要十分で秀逸です。さすが老舗。

TopdeckedMTGはカード名検索のみ。しかし検索条件やエキスパンションごとの絵柄を管理しないためか検索が最も速くリアルタイム検索を実現しています。検索後エキスパンションごとの価格や絵柄を閲覧できますが特定カード画像はデッキリストに反映されません。

競技形式への対応:

MTGBuilderは競技形式への対応があり、検索できるカードの範囲が違ったりデッキの保管場所が変わってきたりします。これは主戦場にしている形式によってサポートの有無が嬉しかったり嬉しくなかったりします。スタンしかやってないのにカード検索でエターナルのカードが検索されても嬉しくありません。 一方でEDH、あるいはミドルスクールや銀枠などを含むカジュアルフォーマットを主戦場にしている人にはデッキリストを保管する場所に困ることになります。(ここには出てきませんがDeck ForgerはEDH対応で統率者をデッキリストに登録することが可能ですし、フォーマットにCasualを選ぶことも可能です。)

デッキ入力機能:

DeckedBuilderやTopdeckedMTGは手入力以外のデッキリストのインポート手段を持っています。なのでベースのリストがあるなら一から入力する必要がありません。PC連携やコピペなどを使いこなせばプロトタイプ入力のストレスが少なくてすみます。手入力しか持たないMTGBuilderでEDHやバベルを入力するとかゾッとします。(→MTG Builder ver.1.1.5でデッキのコピペ入力に対応しました。目下のところARENA形式と.decがサポートされていますがMO形式のサポートが今ひとつなので活用できていません)できればコピペ対応やiCloud連携でデッキを一から入力を避けたいところです。

(NEW!)MTGBuilder 1.1.6は新機能としてMTGBuilderの内だけの世界とはいえ1つ1つのカードを絵違いカードで組めるようになっています。デッキ出力では反映されませんがこだわりたい人はとことんこだわれます。

デッキ出力機能:

MTGBuilderのローカル保存のみというのは不安要素しかありませんが共有機能でデッキリストのエクスポートができる点が救い。あとデッキリスト一覧出力は非常に嬉しい機能。Twitter映えもしSNS発信に最も向いているでしょう。

DeckedBuilderは「iCloud対応」の一言で片付けていますがデッキ保管庫として最も信頼性がありますしこれ以上言うことはありません。

Topdecked MTGデッキリストの運営サーバ保存なのでスマホをうっかり壊しても平気ですが運営死んだらどーすんねん、という不安が残ります。

デッキ分析

MTGBuilderのデッキ作成機能と統合された分析機能は非常に強力です。なぜこのようなUIがこれまで有名どころに実装されてこなかったのか不思議なくらいです。

DeckedBuilderはコスト分析と価格分析で若干おとなしめ。

TopdeckedMTGは色分析が可能なのでマルチカラーのデッキを作ったりする場合頼りにする人もいるかもしれません。

一人回し:

最も好みが分かれるところです。 MTGBuilderはDecked Builderに似てますがボタンによる領域移動という形式をとっています。また、Wishボードや複数のオブジェクト選択に対応している唯一の選択肢です。アイコン形式とリスト形式の表示機能を持っているので好みに応じてUIが選べます。

DeckedBuilderはリスト形式でスワイプ対応なのでサクサク感が気持ちいいです。ただし追放領域やWishボードにアクセスできないのでそれらが必要なデッキに対応できません。(※なお、手札からライブラリ下への移動ができないと思ってたのですが中の人に聞いたところ二本指のスワイプでできますので占術も可能です。)

Topdecked MTGはテーブルトップタイプのUIを持っています。ただモード切り替えが煩雑で見た目のキャッチーさに反して操作性はよくありません。(μMagicの方がまだマシでした)

その他機能

この記事ではあまり興味がありませんのでスルー。

サポート

いずれもAppstoreやTwitterでのサポートを受けられますが日本語で手厚いサポートが受けられるのはMTGBuilderのみです。

価格:

本題(デッキのプロトタイピング)から離れるので割愛してもいいのですが、「MtGのファンコンテンツ」としてのMTGBuilderを理解するためほんの少しだけ触れておきたいと思います。

MTG BuilderのVer1.1.4から導入された広告は若干の議論を呼ぶでしょう。広告つきアプリには「広告ウゼぇ」「課金してやるから広告はずせ」というレビューがつきものです。

しかしそういう方々はMTG Builderがスマホアプリであるのと同時に「MtGのファンコンテンツ」としての側面を持つことを理解しなければなりません。

ちょっとデリケートな話なので↓を読んでいただきましょう。 company.wizards.com

肝心の部分はここ。

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ファンコンテンツ・ポリシーはファンコンテンツが「スポンサー契約や広告収入、寄付で利益を得ること」は認めていますが、それ自体が金銭の支払いを要求することを禁止しています。そう。MTG Builderの中の人はそれに従って「無料(広告付き)」でリリースされているのです。

「ぇ…?あれ??Decked BuilderとかTopdeckedMTGとかiMtGって課金要求してくるんだけど...???」

それはつまり……あまり深入りすると私が闇の組織にBANNされかねないということです。以上ここまで。(子供じゃないんだ、察しろ。)

故に、私は今回の広告導入をMtGのファンコンテンツとして真っ当なものとして受け止めることができています。

ただでさえスマホアプリ公開にはお金がかかるのです(iOSで¥11,800/年、Androidデベロッパー登録時に¥2800かかります。アンドロだけでなくiOS版をリリースされているということは、中の人が私たちが考える以上の金食い虫を養ってくれているのだ、ということを知るべきでしょう)。 私はMTG Builderの中の人にやる気が続くくらいの利益は得てもらいたいと思っています。でないと私がまたアプリ難民になって路頭に迷います。

画面をバナーで占有するのは嫌な人もいるでしょう。なので別の収益方法を見出せれば良いのですが....そうだ!晴れる屋さん!!中の人を囲い込んでスポンサー契約 しませんか!? カード検索結果なんかが商品ページへのリンクになってればPV上がるだろうし彼のスポンサー収益が本格的になれば不格好で無粋なものが表示されるバナー広告もなくなるかもしれません。さらにユーザはデッキやカードの価値をMTG Builderから調べられるかも...もう最高!!yだえぇっふじこ!!!(ry


MTG Builder!すごい!本当にすごいんだ!

MTG Builderが初めてリリースされた2019年の11月(たった2ヶ月前です)、正直これは使い物になりませんでした。(AppStoreにもダウンロードが遅いという2019年11月のレビュー記事が残っています。)しかし、それは過去のことです。

そのアプリはたった2か月でDeckedBuilderと比較できるくらいまで急成長しました。それだけ 中の人がすごい

また、デッキ入力→テスト→デッキリスト出力 というデッキのプロトタイピングができるスマホMTGアプリが現在いくつあるでしょう。 AppstoreやGoogleplayを「MTG」で検索してもライフカウンターアプリやカード検索アプリは山のように出てきますがデッキの一人回しにまで踏み込んだアプリはそうそう出てきません。一人回しできるスマホアプリはそれだけですごい のです。

なにより私たち日本人にとっては 日本語をフルサポートする初めてのスマホ用デッキ作成アプリ であることを忘れてはいけません。そう、この点で 私たち日本人にとってMTGBuilderは革命的にすごいのです!!

わたしはデッキの一人回しが実装されたときMTGBuilderを推しにしよう!」と決めました。


今、MTG Builderを使おう!声を届けよう!!

今後、日本の多くのMtGプレイヤーがこのアプリのことを知ることになるでしょう。それほどポテンシャルの高いスマホアプリなのは間違いありません。

一方、まだ出たばかりのアプリなので荒削りなのは否めません。Decked Bulderに比べればUIは全然洗練されてませんし、ひどい言い方をすればβテストレベルの機能だってあります。でもそれを変えていけるのは中の人の頑張りと同時にユーザの声でもあります。

より多くの声を中の人に届ければ改善も進むでしょうし、改善されればユーザも増え(=中の人の収益もよくなり)、良い循環が廻り始めます。 また幸いにもリリースされてまもないアプリなのでユーザのリクエストが通りやすいというのも見逃すべきではありません(←ゲスの極み)。自分のリクエストが通った時の嬉しさたるや。推しで良かった! と思えること間違いなしです。

私もすでにいくつもの実装をおねだりしましたが中の人はそれらの多くに応えてくれています。

他人の作ったコンテンツに注文をつけることをためらう人もいるかもしれません。 でも同人誌や音楽データとちがってアプリはその版が全てではありません。アプリは成長し続けることができるコンテンツです。逆に声がなければ成長し続けることができないという一面も持っているのでユーザの声は重要なリソースなのです。

個人的には(論理性があるなら)悪口も声の一つとして捉えられなければIT屋さんは務まらないと思ってます。

そうです! 今、MTG Builderを使って中の人を応援しましょう! 自分のリクエストの声を中の人に届けましょう!!

(そして自分の思い通りの環境を手に入れるのだ!!←())


蛇足

それでもDecked Builderを使い続けるのはなぜか

MTGBuilderが私の推しであることは間違いありません。 が、現在の私にとってスマホ用デッキ作成アプリは 「やっぱりDecked Builderが最高に勝手がいい」 のは事実です。

その理由はMacにARENAがない、というところに端を発するのですが MacOSXでできるデッキシミュレータの選択肢が事実上Cockatriceしかないから です。そして スマホ⇔PCの双方向のデッキファイル交換を「ほぼ」シームレスに実現できるのもCockatrice & Decked Builderの組み合わせしかありません

MTGBuilderは強力ですがデッキのコピペ入力やiCloudファイル入出力にまだ対応していません

有機能でスマホ(MTG Builder)→PC(CockatriceやARENA)という連携はできますがPC→スマホの連携は未実装です。 ということは 現在の私的デッキプロトタイピング手順 に乗らない。 MTGBuilderにも間も無く実装されるであろう機能だと思っています。 でもそれが実装、安定するまではきっとDecked Builderも使い続けるでしょう。

現在の私的デッキプロトタイピング手順

上記が何を言ってるのかわかんねーぞ、という方も多いと思います。 でも私の現在のデッキプロトタイピングの手順をご紹介すればわかってもらえると思うのでこちらも併せて記事にしてみます。 使うのはCockatrice & Decked Builder。 今回はベースとなるデッキをインターネットから拾ってくることにします。

1.ベースとなるデッキを拾ってくる。

今回はベースとなるデッキを下記サイトから拾ってきます。 https://www.tcdecks.net/search.php どんなデッキでも構いませんがせっかくなのでSECRET LAIRで手に入れたBitterblossomを使うモダンデッキを見つけてみましょう。 f:id:Momijiya-kaede:20200113175917p:plain 見つけてきたデッキを適当な形式(ここではMTGO)でダウンロードします。

MTGO形式のダウンロードは.txt形式で行われますのでテキストエディットで開いて中身を確認します。 f:id:Momijiya-kaede:20200113175940p:plain

2.PC上でCockatriceのデッキエディタにコピペする。

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Cockatriceの良いところはゼロから手入力せずともベースがあれば簡単にデッキリストを機能させられること。 先ほどのダウンロードで出来上がったテキストファイルを「全て選択」→「コピー」したらCockatriceのデッキエディタメニューで新しいデッキをつくり、「クリップボードからデッキを開く」するとあっという間にデッキリストが出来上がります。 f:id:Momijiya-kaede:20200113175951p:plain もちろんダウンロードしたファイルを適当なフォルダに移動させて「デッキエディタ」メニュー→「デッキを開く」しても構いません。

3.デッキをiCloudのDecked Builderフォルダに拡張子.decで保存する。

通常Cockatriceではデッキ保存用に専用のフォルダがあります。 「デッキエディター」→「名前をつけて保存」するとデフォルトでこの専用フォルダが表示されます。 しかしDecked BuilderでiCloudをお使いの方はご存知の通り、デッキをiCloudに保存するとiCloud Driveの中にDeckedBuilderというフォルダが出来上がっています。そのフォルダを見つけたらそのフォルダの中に拡張子を.decにして保存しましょう。

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4.スマホ上のDeckedBuilderから開く。

Decked BuilderのManage DecksメニューからiCloud Filesを開きま.....

はい。例がよくなかったようですw

Brazen Borrowerがうまく読み込めませんでした。

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Cockatriceの認識するカード名は「Brazen Borrower」なのですがDeckedBuilderは「Brazen Borrower // Petty Theft」になっているのが原因です。

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こういうアプリごとの認識できるカード名の非互換は、分割カードや出来事カードによくあることなので割り切りましょう。手動でカードを検索し追加することでフォローしてやります。

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Wisdoms Guildのデッキ翻訳機も愚直すぎてひどいと感じることが多々あります。ARENA形式を翻訳させた時の《X》のあつかいは本当にひどるぎる。 f:id:Momijiya-kaede:20200115112310p:plain

5.一人回し。

ぐるぐると。ここは省略。

家でやるときはCockatriceで、外ならDecked Builderで。

6.Cockatriceで対戦させてみる。

ある程度自分仕様にデッキリストが固まったところでファイルををDecked BuilderからCockatriceに戻してやります。 ここでもDecked Builderの「Brazen Borrower // Petty Theft」はちゃんと読み込んでくれません。カードタイプがUnknownにカテゴリされてしまいますので手で直してやりましょう。

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Decked Builderが保存する.decファイルはカードのエキスパンションを特定するためかいろんなコメントがついています。でもCockatriceではそれらは全て無視されます。こういうのは割り切りが肝心。(この意味でもMTGBuilderの.cod(Cockatrice)形式の出力には期待できます。)

そうしてデッキリストが自分の思い通りのリストになったらCockatriceで適当な対戦相手を見つけて実戦投入してみます。

7.プロトタイプの完成。

あとはデッキリストを紙ベースにするだけ。足りないものを買い足すなりトレードで手に入れましょう。

そうそう。Cockatriceはいくつかのオンラインサービスとの連携でデッキシートを作成したり、デッキ分析したり、ビジュアルなデッキリストを作成できます。

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ほんとうにそれでいいのか? 疑問に思った時にぜひご活用あれ。


最後に

下手な長文にお付き合い頂きありがとうございました。 MTG Builderがますます発展し、流行り、そしてこれ以外の選択肢を駆逐してくれる ことを願ってやみません。

以上。

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